don't think, FEEEEEL!!!!


お昼すぎ、車を運転中に赤信号で止まりかけてユックリ動いていると反対車線で信号待ちの人が目に入った。

細めのオバサンなのかお兄ちゃんなのか分からない風の人っていますよね?
そんな感じの金髪で長髪の人が、もぅノッリノリなのです。
よく見るとお兄ちゃんでした。
大きなヘッドフォンをしていたので何か音楽でも聞いているんだと思うんですが、自転車に跨ったままエアギターにエアドラムまで繰り広げて足はツーバス。
ヘドバンは半端じゃないほどの揺れ方で、ちょ、ちょ、ちょっと眩暈とかしないのかな??ってくらいのノリノリ。

周りの目なんか気にしないで赤信号の間、ずっとそんな調子でした。


その日の夕方、ちょっと離れたスーパーに買い出しに出かけた所、お昼過ぎのノリノリ兄ちゃんに再度遭遇。
お昼に会った所より約10㎞程離れた場所で。
あれからずっと自転車に乗ってるのかしら?
しかもまだノッリノリ。タ、タフですね....
で、今度は同じ方向を走っていたので、赤信号で止まったらちょっと声掛けてみよ♪と思った矢先、信号無視して突っ走って行っちゃった...残念。


ちょっとホッとしたような(笑)せっかくのチャンスを逃した悔しさと複雑な心境で、運転を再開した所で思い出した!!!


ココはまさに、すみれ色兄貴に遭遇した場所だ!!!!


もぅ随分経つのだけれど、その日も買い物に行く途中の信号待ちで発見したのだった。
嫌にガタイのイイおばさんが視界の片隅に飛び込んできた。
こんな片田舎に外国人が住んでんのか〜、あんなにデカいのは何人なんだろね?と。
ん? んん????


人間、慣れない物が視界に入ると咄嗟にピントが合うようにできてるんですね。
まるで映画のワンシーンの如く、シュ〜ッとガタイのイイおばさんがクローズアップされたら、それはすみれ色のヒラヒラの清楚ワンピースを着た角刈りのオジサンだった。
足元はサラリーマンが履いているような薄手の黒い靴下にスーツに合わせるような革靴。
それに素敵なすみれ色のワンピに角刈り。
身長もかなりあったように見えた。


外国人のおばさんだと思ったら、アジア系(多分日本人)のオッサンだった!!
そのオッサン(すみれ色の兄貴と命名)に驚愕しつつ、さすがに声を掛けようという気にはならなかったけど、何で??と頭の上にはてながいっぱい沸いてきた。
何かの罰ゲームであんな恰好させられて一目につく道路脇に立たされているのかしら?とその時は思ったんだけど、きっとすみれ色兄貴はワンピが着たかたんじゃないのかな?と今は思う。

あのヒラヒラの清楚なワンピがお気に入りなんだろうと想像している。



 ノリノリ兄ちゃんといい、すみれ色兄貴といい、人間、自分の信じた道を真直ぐ突き進むのってナカナカ難しいけど、やってみる価値はあるのだろうな。
世間の目なんか気にしていては幸せな人生など掴めないのかもしれない。
そんな事を考えながら今日もこれから買い物行ってこよ。