幼馴染

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年明けの挨拶に...と幼馴染がみかんを持って遊びにきてくれました。
2〜3ヶ月に1回くらいの割合で顔を合わせるので、そんなに目新しい話はコレと言ってないものの、お互い言わずとも面倒を抱えている事はよく分かっているので、それには触れず、ダラダラしました。

家でダラダラしたせいか、やけに古い話を持ち出した幼馴染。

高校生の頃、そんなにお金に困っていた訳じゃないのだけども2人で歳をごまかして(16歳なのに18歳なんて顔をして...履歴書とかなかったんだよな、あの時代。)アルバイトをした事があって、そのバイト先の1年先輩(だからホントは3歳上)と私が仲良くなった事を急に話し出した。

その時の幼馴染には、私とその先輩と一緒にいるのが苦痛だったのだそうだ。

いつも一緒に遊んでいたじゃないか!! 嫌だったのか? それなら何故その時言わないんだ?? 何だそれ?と思ったけども、子供の時ってそういう感情があったような気がしないでもない。

何だか小恥ずかしいが、相手の事をパートナー的な存在として自分の中で確率していたのに、そんなモノ、もしかしてたら相手にも同じような感情があったのかもしれないけど、新しい刺激的な存在が現れると、アッと言う間に取って変わられていく。
その変わられた方の気持ちとして、言いようのない、嫉妬のような感情が湧き出てきても不思議はない。

ただ、今、目の前の幼馴染が対私にそういう感情があった事、それを何てことなくフッと口に出した事に驚いた。

私はいつまでもヤツをライバルだと認識していたので、アチラが先に大人になっていたのか〜とちょっと敗北感を味わったのだ。


そんな話を思い出してみると、その時は全然そんな気なかったけども、そう言われてみれば、あれはちょっとした恋心だったのかもしれないなぁ...
ちょっとだけ年上で色んな身近な事をお世話してくれて、話してても面白い、一緒にバカもできる、いい関係だったのかもしれない。
私がもぅちょっとだけ精神的に成熟していれば、違った関係になっていたかもしれない...
し、全く関心すら寄せてもらっていなかったかもしれないし...

そんな自分に都合のいい事をニヤケつつ考えながら、幼馴染の話を聞いていたら、今味わっている敗北感を何とか浄化すべく、汚い手を使ってやった。

それは、いつだったかその先輩がご飯食べに行こう!と言うのでイイっすね!と行こうとすると、いや、その日じゃなくて別の日に時間を決めて2人で待ち合わせして行こうと言うのだ。
場所は先輩が決めるから日にちと時間は私が決めろと。
え?なんで3人じゃなくて2人なの? 何か叱られるの?とか思いながら、お互い学生(私は完全に子供)なので暇ならいくらでもある、
お金もバイトしててちょっとだけある、なのでトントンと話は進み、名古屋は池下の駅のモスバーガーの前で待ち合わせして、何故かそこから新栄まで歩き、どこだか忘れたけど洋食屋に入ってハンバーグを食べたのだった。
あれは、もしかしてデートだったのかもしれない...と今頃やっとこさ気づいて馴染みの野郎にその事をちょっと盛って話してやった。

と、ヤツは「やっぱり..」と答えたのだった(笑)

もしかしたら、もしかして、先輩とカップルになって嬉しはずかし青春の日々を送っていたかもしれないと想像すると何だか惜しい気がしたけど、今さらですな。

只でさえ何も考えてない上に2歳もサバ読んでいた子供の私にそんなチャンスを見極められる能力があったとは思えないので、そういう運命だったのでしょう。

そう言えば、そのデートらしき日の後、その先輩とは会ってないかもしれないなぁ..
バイトを辞めて就職するって話だったか、それからどこか離れたトコに引っ越したのかもしれない。
あ〜バンドメンバーと上京するって話だったかな...
良く覚えてない所をみると、私の方も他に関心が行ってたのかもしれない。

そんな若い頃の甘い記憶を幼馴染とグダグダ話しながら、笑うでもなく、盛り上がるでもなく、私がちょっと意地悪を言い、アチラが小言を言い、ワシらはナカナカいい歳の取り方をしてるんじゃなかろうか?とお互いをお互いでちょっと褒めて、お互いの今ある面倒を暫し忘れる事ができた。

こういうどうでもいい時間が意外に身体に良さそうだ。

あの時はナイガシロにしたけど、これからもよろしく。